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□NOTICE!!
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あの人容姿が女性みたいだから、そんな仕草も似合う。でも俺としては式部隊長より、藤堂に小首を傾げてもらいたい。こう、きょとん、と。正直、可愛いと思う………


ハッ!危ない、俺まで藤堂の餌食に…天然は恐ろしいな。(いや、藤堂の所為じゃないけど)

そして最後は、あの天下の総隊長、御子柴。藤堂の真後ろに立って、上條の手を払いのけて顎をぐいっと持ち上げると、ニヒルに笑う。



「俺は羽沙希の面倒を、全部みてやるぜ?それこそ夜の面倒だって、な…?」

ゥエロス!!!



え、告白通り越してプロポーズ?思わずツッコミが口から出ちゃったよ。すると総隊長が煩いな、て睨んだ。誰だってそう言うよ、お前馬鹿か!
全員が告白し終えて、視線が一斉に藤堂に向けられる。
相変わらず色々考えてんのか、何にも考えてないような顔をしながら皆を眺めている。

そして注目の藤堂の答えはと言うと………










「…??……有り難う御座います」





えぇぇぇぇぇえぇええぇぇぇ!!!?



自分が何でこんなに囲まれてるのかも、皆が言ってる意味すらも分かりません、て顔してさらっとそう言った。つまり大事な告白を、天然はさらりと流したのだ。世の女性を虜に出来そうな程の美貌の持ち主達からの好意を、いとも簡単に。
三人も流された事に動揺を隠せないようで、固まってしまった。ご愁傷様。何て言うか、男として悲しいよね、うん。

藤堂はきょと、と三人を眺めて俺を見た。皆さん、どうしたんですか?て…聞いてやるな若いの。天然小悪魔と言う称号をお前にやろう。
苦笑いで返してほっといてやれ、とうどんをすすると、真っ先に立ち直った総隊長が二人を睨みつけた。



「お前等がいるから、羽沙希は俺の元に来れないんだ!!!」



とんだ勘違い野郎だ!!!
藤堂が二人に遠慮して素直になれずにいる、とでも思ってんのかあの人。よく見てみろ藤堂を。お茶が美味しい、みたいな顔してるぞ!!!(何悠長に飲んでんだ!)

しかしそれを皮切りに二人も我に返ったようで、また恐ろしい目つきをしだした。おい、それ戦場での目だろお前ら。いや、もうここは戦場か。ちらほらいた職員も刑務官も、皆入り口付近に非難してこちらの様子を伺っている。
すいません、殺人事件が起きます。湾岸署の青●くん呼んで下さい。




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