夢2

□眼鏡
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「「あ、」」
 
 
 
 
 
…………今私の足の下のあるのはどう見ても彼の眼鏡で、それは無惨にもフレームは曲がりレンズは割れている。(今日に限ってこの人はモノクルじゃないし)
 
 
 
 
 
「沙耶……、これ……」
 
 
 
 
 
彼は引きつった顔で私と眼鏡を交互に見た。
 
 
 
 
 
「あー……、すんません」
 
 
 
 
 
確かに自分が悪いのだが彼に真面目に謝るのは私のプライドが許さない。
 
 
 
 
 
「謝る気無いで「はい、全く」
 
 
 
 
 
彼の言葉を遮って言い今はもう使い物にならなくなった眼鏡を拾い上げた。
 
 
 
 
 
その眼鏡を見て彼に視線をやると怒っているのか黙り込んでしまっている。
 
 
 
 
 
「あの……、八戒……ごめん」
 
 
 
 
 
プライドをそれはもう泣く泣く捨てて謝った。
 
 
 
 
 
すると彼は私の頭を軽く撫でて微笑んだ。
―――――――――――
(新しい眼鏡買うまで沙耶が僕の目となりましょうね)(…………うぅ)
 
 
 
 
 


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