夢2

□喧嘩するほど、とか言うでしょう?
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「ばーか、ばぁぁか!」
 
 
 
 
 
「はっ、うっせ!お前のが馬鹿だろ!」
 
 
 
 
 
先程からずっと続いているこの口喧嘩。誰かが止めるでも無く、いつも間に入って止めてくれる久保ちゃんが居ないから更に悪化していく。
 
 
 
 
 
「うるぁぁぁ!貴様ぁ!」
 
 
 
 
 
私が近くにあった椅子を持ち上げぶんぶんと振り回すと時任の頭にぶつかってしまった。
 
 
 
 
 
「うっわ、ちょっ……ごめ……」
 
 
 
 
 
最初から当てるつもりなんか無かったため私は顔を真っ青にして椅子を床に置き時任の顔を覗き込んだ。
 
 
 
 
 
するといきなり腕を掴まれ引き寄せられた。
 
 
 
 
 
「ちょっ、え、あ」
 
 
 
 
 
時任を見ようとしたが何故か顔が上がらない。
 
 
 
 
 
そして時任が私の名前を呼んだ。
(沙耶)
―――――――――――
青ざめていた顔色は一瞬にして赤くなった。
 
 
 
 
 


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