夢2

□赤い果実
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真っ赤に燃えるように赤い綺麗な禁断の林檎。
 
 
 
 
 
それを食べてしまった罪人にはただ同情するしか無い。
 
 
 
 
 
「貴方と一緒なら何処にだって行くわ」
 
 
 
 
 
そう言って微かに微笑む沙耶。
 
 
 
 
 
言葉を発せようとし口を開くと静かに沙耶の指が俺の唇に当てられた。
 
 
 
 
 
「林檎。食べちゃいけなかったんだね」
 
 
 
 
 
苦笑いをしながら沙耶は食べかけの林檎を見た。
 
 
 
 
 
「あぁ……、もう駄目みたい………………あー!ちょっくらトイレ行ってきやす!」
 
 
 
 
 
「さっさと行けよ!てか腐りかけの林檎なんか食うな!」
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(腐りかけの林檎には注意だネ☆)(トイレのドア開けんな、クセェ!)
 
 
 
 
 


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