夢2
□可愛いだなんて言うんじゃない!
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「オリゼー可愛いーっ」
「いくら可愛いって言っても菌だぞ」
むうっと口を尖らせて言う直保が可愛いと思う私は惚れすぎてるのかな。
「だって可愛いもんは可愛いんだもんっ」
あは、と私が笑えば眉間にはシワが刻まれ、顔は更に仏頂面をする。
「直保はすぐに顔に出るね」
その瞬間ボッと音をさせて赤くなる直保の顔。
「沙耶……お前ワザとやってただろ……」
拗ねるようにあぐらをして私を見つめてきた。
「ごめんね、直保のが可愛いよ」
そう言って飛び付くように抱き付くと嬉しくねぇと耳まで赤くしていた直保がいた。
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そんな現金な貴方も大好き!