夢3

□始まりは此処から
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「あ、佐藤君佐藤君。この子がさっき話した菌が見える子だよ」
 
 
 
 
 
樹はそう言いながら沙耶の前に沢木を押し出し、向き合わせるようにした。
 
 
 
 
 
「わぁぁ!本当に菌が見えるの?」
 
 
 
 
 
凄い凄い!と騒いで沢木の手を握りぴょんぴょんと跳び跳ねる沙耶。
 
 
 
 
 
「そんなこ「私は認めません!」
 
 
 
 
 
沢木が謙遜しようとした瞬間、長谷川が沙耶と沢木の間に入った。
 
 
 
 
 
「は、長谷川さん?」
 
 
 
 
 
「人類が長い時間をかけて少しずつ見つけた菌を楽々と?私なんかよりも全然知識がないこの子が?」
 
 
 
 
 
一気に不満をぶつけた長谷川に沢木はしかめっ面をした。
 
 
 
 
 
「あの……もうメンドーなんで失礼を承知でいいっスか……?」
 
 
 
 
 
そう言い沢木がしゃがみ込み、長谷川のブーツを見る。沙耶は今は二人に近付いてはいけないと思い蛍の隣へと移動する。
 
 
 
 
 
そして沢木が予想外の言葉を発した。
 
 
 
 
 

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