夢3
□笑顔だけで
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会いたかった。
会いたくなかった。
愛していたい。
愛していたくない。
こんな矛盾が飛び交う私の目の前には、
「ティキ……」
出会っては行けなかった人。
「沙耶、」
ティキの周りにはところどころ血が飛んでいて、死体が三体。それの救助に来たのが私。
「ティ、キ」
「沙耶、この間の返事、聞かせてくれるか?」
「駄目だよ……」
「エクソシストとノアの一族だからか?」
そう。エクソシストとノアの恋愛なんか許されるわけがない。
「お互い、普通の人間だったら良かったのにね」
普通の人間だったなら、こんな思いしなくてすんだのに。その場から遠ざかろうとした瞬間腕を引っ張られ抱き寄せられた。
「ちょ、ティキ……!」
「俺は好きだ」