夢3
□翼を無くした天使
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「沙耶、」
部屋の灯りも付けずにベッドで小さくうずくまる沙耶はどことなく絶望感を漂わせていた。
「沙耶」
もう一度名前を呼べば沙耶は、ぴくりと肩を揺らし私を見る。
「どうしたんです?」
「つ、翼が……」
今にも泣き出しそうな情けない声を出す沙耶に近付いて顔にかかった髪を優しく退けると、その瞳は潤んでいた。
「翼がどうしたんです」
「無くなっ、ちゃった、の」
その言葉と共に溢れ出た涙は不謹慎だが、とても綺麗だった。
「わ、私が……セバスチャンを好きになったのがバレたの……」
肩を振るわせ私の手をぎゅっと握る。
「大丈夫、大丈夫ですよ」
「――セバスチャン……?」
儚く、脆い壊れかけた沙耶の肩を抱き優しく言葉をかける。
「沙耶には私がいますよ」
そう、沙耶には私がいる。私には沙耶がいる。それだけで十分なんだ。
―――――――――――
(ありがとう。セバスチャン)(いいえ、沙耶の事を愛していますから)
後書き―――――――
天音様 遅くなりましたぁぁぁぁ!すみませんっ(秘技ジャンピング土下座←
本当に駄作だし、甘なのか分からないしで本当にすみませんでした;д;`
返品可なので何かありましたら遠慮なくどうぞ!