夢3
□勘違いえぶりでぃ
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“もしもし?”
「あ、沙耶?」
“え、紫呉?!”
「何、そのいかにも嫌そうな反応は。」
“いや、別に…で、何?”
「いやー、僕今暇なんだよねぇ〜。」
“え、じゃあ……あ、ごめん。私今から出掛けるんだ。”
「えぇ〜。」
“本っ当ごめん。時間ないんだ…またね。”
「あ、切られちゃった。
………出掛ける、ねぇ。」
−−−−−
朝一番に掛かって来た電話。
突然の誘いの電話に、思わずOKをしそうになったものの、今日の予定を思いだし、断った。
「よりによって今日なんて、タイミング悪いなぁー…」
溜め息混じりに呟き、荷物を用意。
「あ、時間遅れちゃう!!」
時計で時間を確認すると、急いで部屋を出た。