夢4

□不注意放送
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「沙耶」
 
 
 
 
 
「うわぉ?!なんですか……そんな窓から」
 
 
 
 
 
昼休み、放送委員の私が昼の放送をしてる最中に窓から恭弥が現れた。何をするでも無く私に近付いて近くにある椅子に座って見つめてきた。
 
 
 
 
 
今日の曲は、と言いながら流していた曲を大きくして殺気を放っている恭弥の方を急いで向いた。
 
 
 
 
 
「で、恭弥は何をしに来たの?」
 
 
 
 
 
「沙耶に言いたい事があって会いに来た」
 
 
 
 
 
何を言いに来たのと言えば珍しく言葉に詰まる恭弥。どうしたのと聞くが返答は来ず、流した曲だけが耳に届く。痺れを切らしてもう一度聞く。瞬間、いきなり抱き締められ身動きが取れなくなる。
 
 
 
 
 
「沙耶、付き合って」
 
 
 
 
 
「…………どこに?」
 
 
 
 
 
「くだらないボケしないでよ。咬み殺すよ」
 
 
 
 
 
「すみません」
 
 
 
 
 
返事は?と聞かれ恥ずかしさのあまり口をもごもごとさせるとキスをされた。
 
 
 
 
 
「君のそばに居ていいのは僕だけなんだよ」
 
 
 
 
 

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