夢4
□不意打ちの告白
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「悠ちゃーん」
「………………」
「悠ちゃぁん」
「………………」
「あー、無視ですか?」
先程からこんな会話(とは言えないもの)を繰り返す僕達。多分端から見たらとてつもなく馬鹿らしく思えるだろう。
「ねー、悠ちゃん。私、悠ちゃんの事好きだよ」
は?と言う前に唇に柔らかい感触と背中に冷たい床の感触。目の前には天井と楽しそうな表情の沙耶が映る。
「――沙耶?」
「悠も私の事、好きでしょ?」
沙耶は何もかもを見透かしたような意地の悪い表情で僕を見ていた。溜め息を一つ。そしてキスも一つ。
「当たり前だろう?」
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ずっと伝えたかった。