夢3

□始まりは此処から
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「長谷川さん、まだ大丈夫です。必要なのは乾燥と清潔と医師の正しい処方っス……」
 
 
 
 
 
水虫。
 
 
 
 
 
長谷川は水虫に心当たりがあるのか素直に沢木の能力を認めた。
 
 
 
 
 
「二人ともどうしたの?」
 
 
 
 
 
沙耶は長谷川と樹を部屋に残し、外に出ていった二人を追うように歩いた。
 
 
 
 
 
「いや、ヒオチがいるんだ。しかも凄い数だ……」
 
 
 
 
 
その瞬間、蛍は顔色を変え、沢木にどこから出ているかを問いただした。
 
 
 
 
 
「あの校舎からだ!……って蛍待てよ!」
 
 
 
 
 
沢木が校舎を指すと蛍は何も言わずに校舎に向かって走って行った。
 
 
 
 
 
「結城君?!」
 
 
 
 
 
沙耶が蛍を追いかけて走り出すと沢木も沙耶に続いて走り出した。
―――――――――――
(佐藤君達、行っちゃったねぇ)(先生……これからあの子達をどうするおつもりですか?)(それは言えないなぁ)(…………)
 
 
 
 
 

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