夢4

□桜は人を惑わせる
2ページ/2ページ



 
 
「金蝉……どうしたの?」
 
 
 
 
 
心配そうに俺を見上げて覗き込まれる顔。それに先程自分がした罪悪感を感じ顔を背ければ頭を撫でられた。
 
 
 
 
 
「……おい、何してんだ」
 
 
 
 
 
「んー?金蝉は可愛いなぁって」
 
 
 
 
 
ふふっという鈴を鳴らしたような笑い声。自分より小さく、華奢な手。全てが愛しく思える。
 
 
 
 
 
「……まぁいい。さっさと戻るぞ」
 
 
 
 
 
「待って、」
 
 
 
 
 
なんだよと振り向くと沙耶は、もう少し二人だけでお花見しようよと微笑んでいた。
―――――――――――
二人で見た桜は先程よりも綺麗に見えた。
 
 
 
 
 
―――――――――――
神原様三萬打企画参加感謝!
 
 
 
 
 

前へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]