NOVELS
□死の後
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「ん、ふぅ……」
声を我慢するような音が漏れる。
「や、あ‥や…」
ちゅくぢゅく
卑猥にも粘りある水音が高く響く。
「ウ、ォル…も、」
「あぁ。イッてイイぞ、スコール」
「ん、ああぁぁあ!!」
自身からは白く濁った液体が吐き出された。
「大丈夫か、スコール?」
「…大丈夫だ」
スコールはそっぽ向く
大丈夫
彼の言う大丈夫は信用ならない
「スコール、今日は一日ココにいろ」
「ッ!?」
スコールが反論の意を唱える前にその口を手で塞ぐ
「一晩中してたんだ‥今日は寝ているんだ」
「………」
何か訴えたそうな瞳がウォルを睨む
「わかってくれ、スコールのためだ」
「………わかった」
「イイ子だ。」
柔らかい口付けがスコールに落ちる
スコールは照れ臭そうに表情を崩した
この暖かく柔らかい時は永久にとは言わない
この戦いの日々が終わるまでは続くと信じてた
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