小説

□はっぴぃばぁすでぃっ、とぅゆぅううう!!
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「だぁからァ、銀さんだって路上駐車なんてしたかぁ無かったンだよ?分かる?でもな、ウチのガキ達が折角の誕生日にケーキ無しじゃ納得ねェわ、ゴリラ女はダークマターを超えるダークマターケーキ擬きに俺の墓標突き立てるわ、昨日が休日でジャンプ買えなかったわで、要は生命の危機ってやつ、緊急事態だったんだよォ…アレ、俺誕生日なのにパシられて可哀想くね?だから見逃しやがれコラァ!!!」

「誕生日か、目出度ェな、ホイ、違反切符のプレゼントだ」

「ノーヘル換算すりゃあ、イエローカードで罰金万札ですねぃ、旦那。ハッピーバースデートゥユー♪」

「イヤイヤ、誕生日にそりゃないでしょ〜、ココは人情厚い大江戸だもんな?俺たちマブダチだろ〜、マヨ串くん?」

「生憎甘党天パとは永久的に友情が成立しないンでな、有り金置いてとっとと失せやがれ、足りねー分は後日請求だコラァ!!」

「それお巡りサンの科白じゃねーだろ、最早カツアゲだから!!!」

「あー、旦那の誕生会にはその辺に落ちてる由緒正しき石ころを持参してやりやすから」

「そうだな、溝川で拾ったお宝の空き缶とか」

「ちょ、それ嫌がらせだろーがっ!!」

「嫌ならさっさと免許証出せ」

「チッ、……あ〜ぁ、結局誕生日でも、良いこと無しな訳ね…ど〜せなら誰かからあっついキスとか菓子のプレゼントとかあってもいいんじゃねーの…」

「旦那…そのトシで誕生日に夢持ち過ぎでさァ…」

「男は幾つになっても心は少年なンだよ…っ!?」「土方さんっ!?」

ぶちゅうぅっ!!!

「「……………………………」」

「ホラ、キスぐらいあって良かったな。さっさと行け」

「え…、あ…?」

「………」

「なに狼狽えてやがんだ、欲しがったのはテメーだろ?ガキどもが待ってンぞ」

「ちょ…総次郎君、目ェいっちゃってる…?」

「……旦那ァ、おれからもバズーカのプレゼントくれてやりやすよ…あの世で盛大に祝ってくだせェ!!」

「イヤイヤ、誕生日が命日って洒落になんないからね!?ぎゃぁぁぁあ!!」









10月10日銀さんの日

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