小説

□日記ss1
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手錠の正しい使い方
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「副長っ確保しました!」

「ったく、手間取らせやがって。ちゃんと手錠はめとけよ」

「了解・・って、うわ!?」

「馬鹿野郎っ!!!きちんと捕えて置けねえなら、両足にかけとけっ!」

「ほーィ、役立たずなザキの代わりに捕まえときましたぜィ、感謝しなァ」

「お、沖田さん・・・。」

「役たたずはお前だ。一体今まで何処に居た」

「夢の国でさぁ。
それよりコイツらどーすんの?両手両足に手錠?腰縄で五人繋がれてんのに、どーやって移動させるんで?」

「・・・ウサギ跳び。もしくは半端な百足」

「・・・。副長、中年男のソレ、痛いです。見てるコッチが」

「右手と左足、左手と右足を後ろで繋いで、人間タイヤ。コレなら転がして屯所まで帰れまさァ」

「いやいやいや、ムリ、ムリだから。人体で知恵の輪作りたいわけじゃないから、お前のS趣味に付き合ってらんないから」

「じゃー、前の奴の足と後ろの奴の手でいかがでしょう。
 絶対走れないけど、なんとか移動は出来ますよ」

「「・・・ビミョー」」



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