突発連載

□罪人縋りし蜘蛛の糸
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「オトコとのヤり方を教えてくだせぇ」

 ドガッ。

 せっかく奢ってもらったパフェに頭から突っ込んでしまった。
 俺、突っ込み担当じゃないのに。

「うわあ。旦那ァ、そんなに焦んなくてもパフェは逃げませんぜィ」

 呆れた風にいうのは、真撰組沖田総悟君。
 この年で武装組織の隊長やってるなんて、ちょっと信じられないくらい可愛い少年。
 いや、ウチの神楽も負けてませんよ?

「え、いや、なんか銀さん耳までおかしくなっちゃったのかな、なんて。
 念のため、もう一度依頼内容を教えてくれる?」

「旦那も年ですねェ。おれァ、オトコとのヤり」

「ス、ストップ!やっぱりいい!つーか、なんで俺にそんなこと聞くの!お誘い?!ウチはセールスはお断りですう!!」

「いやいや、歌舞伎町で一番変態な旦那なら、知ってるでしょー」

「いやいや、銀さん変態違うから。ごく一般的嗜好だから。しかもそれ、R18的なもので、昼間っからできる話じゃないから」

「・・・仕方ねェ、この結野アナの極秘激レア生写真は、此処で燃えるごみに・・・」

「いらっしゃいませこんにちは!歌舞伎町一の色男銀さんが、手取り足取り四十八手全部教えてやろうじゃねぇか!」 

「おお、やる気になってくれやしたか」

「・・・おまえ、イイ性格してるぜ」

「旦那ほどじゃありやせんぜ」

 ニヤリと黒い笑みを浮かべる沖田君。だが、ここに相談しに来るまでに相当思いつめたんだろう。目の下にできた隈は誤魔化せない。
 何とか助けてやりたいものの・・・・・・言葉で言い表すのは難しいし、かといって本当に手取り足取り教えることも出来ない。確実に過保護な真選組に殺される。

 言い淀む俺を見て、沖田君がおかしそうに笑う。

「安心しなせぇ、別にアンタに俺を抱け何ざ言いやしません。ただ、女と違うから、やり方をしりたいのと、煮え切らない鈍感ヤローを無理やりソノ気にさせるにはどうしたらいいのか教えてくだせぇ」

「あ〜それが難しいんだがね。おまえさん、ちなみに女性経は?」

「皆無。猥談とかAVとかなら屯所の仲間の見てっけど」

「うわあ、イマドキ天然記念物のチェリーボーイ?俺、余計なこと言うとお宅の保護者らに殺されかねねぇーし」



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