その他

□Love・Battle!
2ページ/3ページ

「またお前か…言ったはずだ。マリアは大切な仲間だ。お前に手出しはさせない」


トマトクンの言葉を、アジアンは嘲笑と共に一蹴した。


「ボクはマリアに危害を加える気はないサ。そんな考えすら及ばないヨ。ボクは――そう、マリアの騎士だからネ」

「気障なことを言う。マリアの嫌がることをするのがお前の言う騎士の務めか?」

「…マリアは、一見嫌がっているように見えるかもしれない。でも、あれは内向的なマリアなりの愛情表現だヨ」

「そうなのか、マリア」

「…僕に聞かないでよ。そんなのあいつの頭の中の都合いい妄想に決まってるだろ!」

「…だそうだ」

「照れなくてもいいヨ、マリア」

「本当に大丈夫?目とか耳とか頭とか。カタリの魚眼レンズ並にやばいんじゃない?」

「心配してくれるんだネ、嬉しいヨ」

「けなしたつもりだったんだけど」


でも、アジアンが、本当に嬉しそうに笑うから。
何だか毒気を抜かれて、どうでもよくなってしまった。

そもそもなんでこの2人が喧嘩してるわけ?






.
次へ
前へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ