その他
□Love・Battle!
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「またお前か…言ったはずだ。マリアは大切な仲間だ。お前に手出しはさせない」
トマトクンの言葉を、アジアンは嘲笑と共に一蹴した。
「ボクはマリアに危害を加える気はないサ。そんな考えすら及ばないヨ。ボクは――そう、マリアの騎士だからネ」
「気障なことを言う。マリアの嫌がることをするのがお前の言う騎士の務めか?」
「…マリアは、一見嫌がっているように見えるかもしれない。でも、あれは内向的なマリアなりの愛情表現だヨ」
「そうなのか、マリア」
「…僕に聞かないでよ。そんなのあいつの頭の中の都合いい妄想に決まってるだろ!」
「…だそうだ」
「照れなくてもいいヨ、マリア」
「本当に大丈夫?目とか耳とか頭とか。カタリの魚眼レンズ並にやばいんじゃない?」
「心配してくれるんだネ、嬉しいヨ」
「けなしたつもりだったんだけど」
でも、アジアンが、本当に嬉しそうに笑うから。
何だか毒気を抜かれて、どうでもよくなってしまった。
そもそもなんでこの2人が喧嘩してるわけ?
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