銀魂BL小説

□あの日が
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今日は久しぶりに雨が降ってる。
結構ひどい雨だ。
なのに俺はなぜか外に出ている。傘もささずに。
あの日のこと…攘夷戦争のことを思い出すんだ。こうもひでぇ雨の時は。


あの日が

俺が歩いていると、長髪で細身…特徴からしてヅラ。ヅラがいた。
俺は駆け寄った

「ヅラ。何やってんだ」

「銀…時…」

ヅラは悲しそうな声と共にゆっくり俺を見た。

フラフラなヅラを俺が支える。
「お前、熱あんじゃねぇの!?めっちゃ熱い。」

「銀、時…俺は……」

何か言いかけたときにヅラは俺に向かって倒れてきた。
馬鹿か…コイツ

俺はヅラを抱えて屋根のあるところへ行く。
そしたらヅラは目を覚ました。
「大丈夫か?」
「……」
「銀時…」
コイツさっきから銀時しかいわねぇ

ん?泣いてんのか?
雨に濡れてるせいでよくみえねぇ。
「攘夷戦争のことを、思いだすんだ…死んでいった仲間達を…だから…」

…言いてぇ事は分かってる…。
ヅラが俺の腰に遠慮がちに手を回してきた。

俺はヅラを抱きしめ返して言う。
「俺は何処にもいかねぇよ」

あの時ヅラが居なかったら
(あの時銀時が居なかったら)

死んでた。

END

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