むかし、むかし..

□仕事か?家庭か?(後編)
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病院に付いて行ったばぁちゃんから電話が掛かってきた。

ばあちゃん「じいちゃんが病院で倒れて、しゃべれないし、右半身麻痺でうごかせなくなった!」

いさ「何?すぐ行く。」


病院に着くとそこには、点滴を打ち右半身麻痺で言語障害が出たじいちゃんの姿があった。


仕事はボロボロ、大事なじいちゃんも倒れ、心身共にボロボロで頭は真っ白になってしまった。


次の日仕事場へ行って、じいちゃんの面倒を見るため仕事の時間を短くしてもらえるように頼み、朝9時から3時までの特別勤務に変えてもらった。


この事でますます仕事場の人間関係は悪くなったが、その時はそんな事気にしてられなかった。

仕事が始まる前と、終わった後、じいちゃんのお見舞いに行く様になった。じいちゃんはみるみる回復し、3ヶ月の内に退院し、麻痺も消えて言語障害も残らなかった。これはリハビリのお陰だが、じいちゃんは異常なまでにリハビリをこなし、部屋でも看護師に注意されるほどリハビリをしていた。




彼女はじいちゃんの事で大変だから別れ話をしなかったと後で聞かされた。



それから少しは穏やかに過ぎて行ったが、仕事場で変化が起きていた。後に大事件に発展する変化が...



それはコースを歩いていると、後ろからメダルを投げつけられるようになっていった。誰がやってるのかもわからず、イライラがつのってきた。

仕事場の人間関係は相変わらず悪く、じいちゃんの件でしばらく落ち着いていたが、また愚痴やイライラの日々が戻ってきた。





そんなストレスが溜まり、怒りが限界に近づいていたある日。
その日は彼女の家から仕事場に向かった。
いつも通りスロットコースに入っていると、明らかに台移動をしているお客さんを発見した。かなりハマっていてイライラしてるお客さんだったが、そんな事は気にせずいつも通り声を掛けた。

いさ「すいませんお客様、当店では台移動禁止なのでメダルを持って前の席にお戻り下さい。」

客「うるせぇな!移動してねぇだろ!」

いさ「いえ、見てましたので。」

ガシャーン!!!!!!!!!!!!!


次のページに続く。
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