むかし、むかし..
□孤立無縁
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会社では、文句を言われ、言い返すが続き、精神的にかなり追い込まれて行く。
精神的に追い込まれて、彼女に当たり、別れ話を繰り返す、そしてさらに精神的に追い込まれる。
何もかも上手く行かなくなって、追い込まれた俺はある決意をする。
「前の会社に戻ろう...あそこは良かった時もあった。遅番の時は人間関係も良かったし、今の所は無理だ...昔に戻りたい.....」
そして前の会社に連絡すると、
「何?戻りたいんか?お前が戻れる訳ないやろ。まぁ、とりあえず事務所こい。お前の態度次第では考えてやらんこともないな。」
こんな返事が帰って来た。精神的に追い込まれてた俺は、戻れるかもしれない、次の休みに事務所へ行こう!と喜んだ。
だが...
冷静になって考えてみた、俺があんな連絡をして、前の会社では大笑いだろうと。あんな辞め方して、次の職場で辛い思いして戻ってきたいとすがる俺を滑稽でしょうがないだろうと。
冷静に考えてるうちに怒りが込み上げてきた。
「なんで俺が陰険ないじめに負けて戻らなくちゃいけない?笑われて舐められて生きなきゃいけない?前の会社も今の会社も、なんで辛い思いしなきゃいけない?こんな情けないのは俺じゃない!黙って惨めな思いするくらいなら...」
と、怒りに震え出勤する。
いつもより、酷く見下す様になり、こんな仕事もできないのかと、職員をバカにするようになっていった。結局、悪い方に進み、会社の嫌われ物になっていったある日。
遂に向こうがキレて、殴りかかってきた。待ってました、とばかり反撃し、また暴力事件を起こしクビになってしまった。
彼女の家に帰り、驚く彼女に
「はははっ。殴ったらまたクビになったわ。」と一言。
なんでも力で解決し、どんどん堕ちて行く。介護も諦め、会社で孤立し、相変わらず彼女にも苦労をかける。
介護まで2年、加速して堕ちて行く。
あとがきへ続く。