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□純愛
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「ウチ好きな人できたんよ」
気付いてた。とっくに気付いてたよ、亜子。
でも亜子の可愛らしい唇からその事実は聞きたくなかった。
何で私なの? 何で私に相談するの?
まき絵でも裕奈でもいいじゃない。
何で私なの?
「アキラ……ウチな……」
亜子の上目使い。私の方が身長が高いから何時も潤んだ上目使いを見れるのだ。
けれど、抱き締めたいくらい可愛い上目使いは今は私の首筋に当たるナイフの様だった。
――イタイ、イタイ、クルシイ、クルシイ。
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