無敵ing☆お姉さまが行く!

□ミニチュアお姉様、祓魔師の世界へ!?
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「…………………おやぁ…?」

人気の無い公園で、緊張感のかけらも無い、なんとものんびりとした声が零れ落ちた。



第1話;お姉様、ミニチュアになる!?



「………えーっとぉ…?」

ぽりぽり。
右手の人差し指でまろい頬を軽く掻きながら、現状を確かめる。

何がどうしてこうなった。

そう思いながら、目の前の光景を見遣る。

目の前に広がるのは、人気こそ無いが、ごくごく普通の公園である。
ブランコがあり、滑り台があり、砂場があり、etc.

それは、別にいい。
公園にお馴染みの遊具は一度も使ったことが無い物ばかりだが、元々興味も持ち合わせてはいないので、感慨も郷愁も沸いてきやしない。
つまり、どうでもいい。

だが。

それらの遊具が、自分と等身大――――というか若干自分よりも大きく見えるのは何故だろうか。

それに何より、随分と視点が低い、ような―――――…?



……

………

確かめるように視線をずらし、カチンと固まる。

見下ろした先には、随分と近い地面があった。

足元は、随分と可愛らしい革靴。
そこからつつつ…、と視線を上へとずらしていくと、これまた可愛らしいふりふりフリルのツーピース。
そして右肩から左腰へと、服に合わせたらしい、またしても可愛らしいふりふりフリルのポシェットが。

(…何だ、この有り得ない格好は……)

自分の格好にちょっとどころでなく辟易しながら、腰元のポシェットの中を覗く。

「ええぇぇーーー……」

開いた口が塞がらないとは、こういうことを言うのだろうか。

どれもこれも、自分では決してしないチョイスの格好。
そして、ポシェットの中には隙間なくぎっしりと詰まった諭吉―――つまり、万札。



何がどうしてこうなった。(2回目)



「……………………ま、いいか」

原因を突き止めようともせずに、小さな子供―――天宮リオは、はふりと気楽に息を吐いた。



ちなみに、所持品を調べていた際に見つけた小さな紙切れは、むかっ腹が立ったので思わず燃やしてしまった。

『子供たちをどうかよろしく』?なんだそりゃ!?

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