FF7

□アジトに帰ろう。
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七番街に着くと
今後の予定だけ駅前で少し話して
私達はアジトに向かった




…その途中で
…高々と建っている七番プレートを支えている柱が嫌でも目に入って

チハルは思わず歩みを止めて
見上げた。






感慨に浸ってしまう。


ここで
ビックスは
ウェッジは
ジェシーは
…七番街の皆はー…




「どうした?帰るぞチハル」

「……あ。…うん」



睨むように柱を見つめていたら
クラウドに背後から声を掛けられた



「ティファが待ってるぞ」

「あっ!ティファのオムライス!食べたいっ!」



もしかしたら
これで食べ収めかもしれないし


…私はきっと…
『未来を口にしなかった罪』を背負っていかなくちゃいけない。



知っているなら
何で言わなかったのかと
…きっと遠い未来に言われるから…




…だってそれは…
黙って死ぬのを見ているのと
同じ行為なんだから…





「なら帰るぞ」




急かすようにチハルの肩に触れるクラウド




「…ねえ。クラウド。」



くるり、と振り返って
チハルはクラウドの方を見た



「…何だ?」


「…もし…私が最低でも…見捨てないでね…」




少し泣きそうになる。

…私だったら私を許せるだろうか…?


許せない、かもしれない。





クラウドは不思議そうな顔をしたけど
少ししてから
静かに頷いてくれた




「…俺がチハルを見捨てるわけないだろ」




…そうだね。
今はその答えだけでいい。



本当に来る。


…“いつか”の為に。
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