FF7
□神羅にて再会
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煙草の煙と匂いが充満して
さらにチハルの機嫌が悪くなる最中
レノは話を切り出した
「チハル。また俺とルードとチハルで最強タッグ組まないか…と」
「戻らないって言ったよね。私」
「今は、だろ」
落ちそうになった灰を灰皿に押し付けて
まだ残っていた煙草の火も一緒に消した
「蒼。見つけた。返して欲しいだろ、と?」
「!」
蒼と言う単語に
チハルが反応してレノを驚いて見つめた
「ほい」
レノが小さな蒼いピアスを1つ
手の平に乗せて差し出す
「蒼!」
「やっぱ、お前じゃなきゃ駄目だな。誰が喚んでも出て来ないぞ、と」
レノからピアスを奪うように取り
自分の右耳につける
「蒼…。蒼っ!」
慌てながら喚んでみると
ふわり。と心地の良い冷気が部屋を支配し
部屋の窓を冷気が開けて風を入れ換えた
煙草臭さが一瞬にして無くなると
そこには青年が無表情で立っていた
チハルを見下して怒っている瞳
「蒼!無事だったんだね!」
『…無事?…どこか無事だ?この…アホ主人がぁぁぁ!いっぺん泣け!!』