FF7
□さらば、ミッドガル
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社長が居る最上階に着いた所で
すでに社長を殺し
ジェノバを引きずっているセフィロスに会った
「…セフィ、ロス…」
「…ん?…チハルか…。会いたかったぞ…」
恐怖で身体が震えて言うことを聞かない
駄目だ!
しっかりしなきゃ!
「お前が居なくなって寂しかった。だから俺が、お前を呼んだのだ…」
「あ、あ…」
再度こちらに来る前に聞いた
低く冷たい声
まさかと思っていたけれど
私を呼んだのは…
セフィロスー!
「チハルは俺のものだ」
ドスリ。と
腹に拳を入れられて意識が朦朧とする
…普段なら避けられるのに
恐怖ですっかり動けなくなっていた身体には
これ以上無いダメージだった
腹部に鈍い痛みを感じながら
チハルは蒼を呼ぶ暇も無く
意識を手放したー…
「まだ連れ去りはしない…。
クラウドと共に、お前は来るべきだ」
そんなセフィロスの呟きも
眠りに落ちたチハルには聞こえなかった