花の栞

□ココロ リラ色
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 日常にあった何気ない風景が、あの日、大切な『思い出の場所』へと変わった。


 それは、ほんの束の間だったけどボクにとって尊い時間、大切な出会いがあったから。

 清々しく緑の木々が立ち並ぶいつもの散歩道の林道。風が滑りきらめく湖と、きれいな草花が優しく揺れるその畔、そしてバトルタワーのフィールドさえ、あの日から何だか不思議に、これまで以上に優しく暖かく輝いて見えて、そして…ふと淋しくなる。

 無鉄砲と勇気の境が曖昧な元気な男の子。君は『バトルフロンティア』の挑戦者だった。
 普段なら滅多にあわない幾つかのアクシデントと、お腹の底から笑えたとても楽しいエピソードをまとった嵐みたいな旅人の君は、最後には晴れやかな笑顔を残して、次のバトルの為に行ってしまった。

 ボクが『フロンティアブレーン』として挑戦を受けた二度のバトル。そしてポケモン達と 今よりももっと 心を通わせようとしていた君と過ごした時間の中で、ボク達は仲良しの『友達』になれた。
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