らき☆すた【短編】1号館

□私と貴女とクリスマス(後編)
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「まさか、これで終わりなんて思ってないわよね?」



かがみの左端の口角が上がったのを視界に捉えながら、かがみから発された言葉を頭の中で反芻させる。



『まさか、これで終わr(ry』
いやいや、かがみさん。
一応まだ昼なんだけど…



イってしまって動かすのが気怠い体をなんとか捩り、行き場を失っていた腕をかがみの背中に回した。




「かがみ…」



ドキドキと不定期に鳴るかがみの心臓が聞こえてきて、「さすがに昼間からはマズいでしょ、お父さんやゆーちゃんだっているし」という言葉は私の喉のあたりで押さえ付けられてしまった。
かがみの心臓の音が気持ち良くて、ぎゅっとかがみの背中に回した腕を強める。
トクン、トクン、トクン…
かがみの心拍を聞いていると、いつの間にか私の心臓も同じ周期で鼓動を刻んでいた。
うわぁ、すんごい落ち着く…



「こなた…」
熱を持ったかがみの声にピクッと反応してしまう。
ちょっ、かがみ。そんな潤んだ瞳で見つめないで。
さすがにこれ以上やるとヤバイ。
下にはお父さん、隣にはゆーちゃんがいる状況なわけで…
いくら私たちの関係を知ってる2人だって、身内にエッチの際の声を聞かれるなんて…恥ずかしすぎる。



そんなのは、今はまってるエロゲの中のことであって、3次元ではあってはいけない。



「かが…んくっ」
かがみ、私ケーキ作ったからさ。続きはそれ食べてからに…
と、昼間から求めてくるかがみをやんわりと回避しようと口を開いた瞬間。
かがみの唇によって私の声は押さえ込まれてしまった。
「んっ…」
かがみの柔らかい唇が不定期の間隔をかけて私の唇に触れる。
触れるだけのキスに物足りなさを感じたのか、かがみはちょっと舌を伸ばし、私の舌はいとも簡単に熱を持ったかがみの舌に捉えられた。
「ぁっ…んん」
やばい…この状況はひっじょーーーにやばい。
頭の中がクラクラして、視界もぼんやりとしてくる。
「…こなた」
もう、そんな切なそうな、でも少し嬉しそうな顔しないでよ。
そんな顔されたら…
「んはぁ、か、かがみ…」




ダメ、なんて言えなくなるじゃん。




とことんかがみには甘いなぁ、私は…なんて自嘲気味に笑ってみる。
でも、やっぱりこんなに私を求めてくれるかがみの気持ちが半端なく嬉しくて、私と同じくらいかがみも私のことを好きなんだなぁ、と他人事のように思ってしまう。



続きして…
なんて恥ずかしい言葉なんて言えるわけがないから、自分からちゅっと触れるだけのキスをする。
「…こなた、好き…」
たまらない、といったように小さく、だけどはっきりと私に囁くかがみを見て胸の奥がぐっと何かに掴まれたみたく苦しい。



トクン、トクン、トクン…



いつもの倍くらい早くなった自分の心臓の音を聞きながら、「私も、だよ」とかがみの耳元で囁いた。




「ひゃぁ…」
何かに耐えるようにプルプルと体を震えさせたかがみに耳を甘噛みされる。
どことなく焦点がはっきりしていないかがみの瞳を見て、かがみも興奮してるのかな、なんて考えていると…
かがみはつぅと自分でも分かるくらい濡れている秘所にそっと指を這わせた。
「あっ、ん…」
ゆるゆると上下に擦ってくるかがみの指が直に感じられて、思わずかがみの肩にしがみつく。
「…っ」
「あ、ごめ…」
思った以上に強くしがみついてしまったらしく、かがみが少し痛そうに顔を歪めたのが見えて、パッとしがみついていた手を離す。
「ん、大丈夫だから…これで、いい?」
私のアソコを弄っている手とは逆の手を私の手に絡ませて、ニコッと笑うかがみ。
手を繋ぐより恥ずかしいことをしているはずなのに、絡められた手を見て、かぁっと顔に熱が帯びる。



ふぇ、えっ…な、なんで…?!
自分の体の変化に脳がついていかない。
こんなんじゃ、これから先、どうなってしまうか分かったもんじゃない。
耳まで真っ赤になっているだろう顔をプィと背けると、理由を知ってか知らずか、かがみはクスッと笑って、止めていた愛撫を再開した。



「んぁ、くぅぁ…あんっ」
上下する指がごくたまに敏感な陰核に触れる度、ビクッと反応してしまう。
そろそろ次の刺激が欲しくて、かがみを見るため視線を下ろすと、おへそあたりで舌を這わせているかがみと目が合った。
ゾクッとお腹の下らへんから背中まで一気に電気が走ったように何かが駆け上がる。
いつも見ているはずのかがみの瞳が、いつも結んでるツインテールが、唇から覗かせている赤い舌が、かがみのすべてが視覚から直通で脳まで伝わっていく…
「ふぁ、かが…みぃ……」
ゾクゾクとした感覚に襲われながら、かがみの名前を呼ぶとふぁっと優しいキスをくれる。
「こなた…いい?」
そう囁きながらも私を弄るかがみの手は止まらない。
「あぁ、ひゃんっ…んっ、かが…」
もう何がなんだか分からなくて、でもかがみの声とか表情とかははっきり視界に捉えてて、ただただ首を上下に振ることしかできない。
ゆっくりと、くちゅくちゅと音をたてながら私の中に入ってくるかがみの指。
「んふぁ、あぅ…はぅぁ…」
普段からは想像もつかない色の付いた自分の声に疑問を抱く余裕もなくて、握っているかがみの手を強く握ると、かがみも優しく握り返してくれる。
こういう何気ない気遣いが、かがみらしいなぁ…




 
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