はじまり

□アリシアの仇です。
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「紐引っ張ったらどうなるんだ??」

「私はどうもならないケド引っ張ったヤツは……おっと、ここからは企業秘密かな♪………にひっ」

「そ、そこで止めないでよっ!」

ミケの言い方に怖さを感じ取ったのかジーニアスが身震いをする。


「にゃはは、引っ張らなければよろしいんだよ」

「は…はは。あ、ところで次はどこに行くんだ??」

あっけらかんと笑う少女にひきつった笑いをしたあと、ロイドが無理矢理話題をかえた。

話をふられたリフィルが地図を取り出す。


「そうね、次は…」
「はいはーい、俺様次はフラノールのハニー達に会いに行きたいでぇーす」

「何考えてんだい!!アホ神子がっ!フラノールっていったらテセアラじゃないかい」

しいなの隣ではプレセアが冷めた目でゼロスを見ている。

「…ゼロス君は理由がいつも不純です」

「こないだシルヴァラントに帰ってきたばっかだろ」

「私ももう少しこっちにいたいかな」

ロイドに続いてコレットにまでそう言われてはゼロスも困った顔をする。


「だってよぉ…ほら、ミケちゃんもフラノール行きたいだろ??
白銀の世界で俺様と温めあおうぜv」

「にゃはは、ゼロス君の頭はすでに温かそうだねェ」

そう言いながら抱きついてくるゼロスを引っぺがす。

「ミケちゃんにも俺様のミリキ通じないわけー?俺様ショックー!!」

「ミリキじゃなくてミリョクだろー」

「そーそーソレソレ♪」

俺様がんばっちゃう、と再びミケに抱きつけばリフィルに無理やり引っぺがされた。


「あなたたち、じゃれあうのは後にして。
敵がいらしたみたいよ…」


リフィルの言葉に周りを見渡すと木の陰に何か動くものが見えた。

みんなが武器を構えるなか戦えはしないが一応ミケもクラブを出しておく。


《護身用、護身用》



「ミケは下がってろ!!いくぞ!!」


その言葉が戦闘開始の合図だった。

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