はじまり

□アリシアの仇です。
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「うぁ〜すさまじいな…!!」


正直想像していたよりも戦いは痛々しかった。
魔物の攻撃をうまくよけるものの、体の擦り傷はどんどん増えてゆく。


「うっひゃぁ!?コレットあんなに怪我してるじゃん!」

コレットが怪我をしてるのはローバーアイテムのせいだけではないだろう。
他の人もそうだ。

特に前線で戦う人たちはかすり傷とは言いにくいほどの傷をうけている。

それでもめげずに突っ込んでいく姿に心がくるしくなった。


「…ぅ〜…」

《なんか…見てるだけって、もどかしいかも》


この世界に呼ばれた理由なんてなに一つわからないけど、

《………………危険は百も承知…でも戦いたい》

無力なままではダメだと思った。




戦いが終わりそれぞれが休息や、武器の手入れなどをしている時にミケはその中の一人に話しかける。


「お願いがあります、女好きなゼロス君」

「……………何??」

うっすら微笑しながら赤毛の神子は顔をあげた。


【続く】
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