はじまり

□アリシアの仇です。
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太陽が西に傾く頃、ダイクの家を後にしたロイド達。

その中にはちゃんとミケの姿があった。



ダイクの家を出る前に渡された、ふたつのちいさなロッドのようなものを、調子をみるようにカチンカチンと打ち鳴らしている。

ゴールドの装飾の施された白い持ち手の先端につけられた、拳大の透明な水晶が光をうけて輝いている。


《不思議〜。さっきは紫だったんになー》


この武器…クラブを先ほど渡されたときは水晶は確かに紫色に輝いていた。


不思議がるミケにクラトスが
「この水晶はお前の中のマナによって属性を変える。
ミケは雷と相性がいいようだな」
と言っていたが、いまいち理解はできなかった。


《とりあえず、これが私の属性攻撃とやらをサポートしてくれるのはわかったケド。
純度の高い精霊結晶とか言ってたかな?便利なものがあるんだなー》


しみじみそう思い、これまた不思議な収納力をほこるリボンへそれをしまった。


すると、タイミングを見計らっていたのか、ロイドが人懐っこい笑顔をむけながらこちらに駆けてきた。


「自己紹介がまだだったな。俺はロイド」

「私はコレット・ブルーネル。コレットって呼んでね♪」

「お〜よろしくぞ!」


ロイドとコレットが歩きながらミケに自己紹介をする。

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