はじまり
□絶対これカビだよ
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「あたしとしてはどっかのアホ神子がミケに手をだしてないかってヒヤヒヤしたよ」
「ぁ…しいなしゃん、私ゼロス君に襲われそうになった!!イフリートの刑にして」
「いでよ、イフリート!!!」
「ぎゃあぁぁ熱い熱い…っむさ苦しい!!!!」
ゼロス蒸発。とりあえず出番がなさそうなリーガルが回復にまわっている。
「それで、どこに行ってたのですか?」
「あー…」
《ゼロス君にバレたんだしもう全部バラそうかな……でも長くなりそうだし…》
あいにく怪我人を待たせているので、長話をしている暇はない。
「えーと、長くなりそうだから後でね!」
言うやいなや元来た道を走り出すミケ。
「えぇ!!?どこ行くんだ!?」
「ごめんちょっと待ってて!あとグミもらってくねー…」
「行っちゃった…」
わけも分からずただ呆然とミケの背中を見ていたロイド達。
その中でリフィルがこっそりゼロスに耳打ちしたのを気づいた人はいない。
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