はじまり

□バーサーカーなんて
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「さすがの私でも肩身が狭いよ」

「ふーん??そんなもんか。
……なぁミケ」

「??」


ゼロスの呼び方が変わった。
こういう時のゼロスは大体真剣だということを知っているミケは顔を上げて、紺碧と視線をあわせた。

紅毛の神子は意味ありげに微笑をおくった。


「ドレス見たか?」

「…うん」

「着てみたいと思わねぇの?」

「…着てみたいけど…」


ドレスを着る機会なんてそうあるものではない。仮にも年頃の女子としては、着てみたいのが本音だが…


「でも晩餐会には出たくないんだな??」

ゼロスの言葉にこくんと頷く。


「なるほどな〜。ドレスは着たい、でもミケちゃんは晩餐会にはでたくない、と。
いいんじゃねぇの??」

「は??」

「俺様がその要望を叶えてやるよ」



そう言ってにっこりと笑うゼロスの本当の意味をミケはまだ気づいていなかった。

ミケが気づいた時にはもう遅くて…。








そして晩餐会。


「え!?…っミケ、来ねぇのか!!?」

「そうそう、結局部屋に閉じこもっちゃってさ〜。
ってロイド君汗くらいふけよ!」


走って来たんだから仕方ねぇだろ、とゼロスが差し出したハンカチを奪う。


「そっか……ミケ可哀想だな。あんなに楽しみにしてたのに…」

ロイドの目は節穴だった。

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