はじまり
□ロイデぃ…ッド!!?
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騒ぎに気づいたゼロスとリフィルが駆け付けたときには…
「え!?」
「ミケっ…じゃなくてタマは……!!?」
人の輪の中にはプレセアしかいなかった。
「風に包まれて…消えて、しまわれました…」
《タマさん…。
ミケ、に……似てる……??》
会場が静まりかえった。
「…姉、さま…?なんで姉さまがここに!?
それに、この子は…」
『ミトス、どうか…ミケを、お願い……』
「え……、まって!!
行かないで、姉さま…――!!?」
のばした手は悲しく空をつかみ、願いを告げた女神は風のように消え去る。
残された少年は
「…………どういう、事なんだ…!?」
ただ呆然と、横たわるミケを見つめていた。
【続く】