はじまり
□私の人権無視!?
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『順をおって説明しますね』
そんなマーテルの申し出にコクリと頷き、椅子に腰掛けた。
――――…あれは私がピチピチだったとき。
「女神でも死語つかうんだね」
…と言っても数ヶ月前です。
ある目的を果たすため、テセアラでもシルヴァラントでもない世界……そう、あなたのいた世界を旅していた時の事です。
「女神なのにここから離れていいの!?」
フリーダム万歳です。
…そしてそのときに彼に出会ったのです。
まるでユアンをそのまま縮めたような……矢口君に。
「女神様でも君付けなのか」
その瞬間、ミトスの姉であったマーテルの恋心が爆発し……彼を追うようになりました。
「ちょっと待て!ストーカーみたいになってるよ!?」
しかし見ての通り私には実体がありません。
「シカト!?否定しようよッ」
なのでミケに取り付きました。
「おいぃッ!!?どこが女神!?私の人権無視!?」
その頃からです。
ミケの心も私の影響をうけ矢口君に興味をしめすようになりました。
「…ぇ……!?」
『ミケ…??』
「…なんでもない。…続けて」
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