はじまり

□私の人権無視!?
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「そっか、マーテル様の恋愛大作戦はちょっと意味がわかんないけど、要するにユーとみんなが仲良くなればいいんだよね」

《それだったら、ユーが優しいって事をみんなに知ってもらおう作戦と似たようなもんじゃないか》


『あの子が幸せに暮らす事が、ミトスの姉としての願いですから』



そう言って自身の胸に手をあてるマーテル。
姉が弟を想う気持ちはミケにも痛いほどわかる。


「…うん!!やってみるよ」

『ミケ……感謝します』



「ところで10歳に縮まるのってなんとかならない??」

『なりません♪』

「なんでー!?」

『なんでもです♪』

「………」



きっと女神だからいろいろな事を考えて、今に至るのだろうが、1番の理由はマーテルの趣味なのだろうと結論付けた。



「じゃせめて、いったん元の世界に帰りたいんだけど…それくらいはOK?」

『えぇ、』


大丈夫、とマーテルが口を開いた瞬間、すごい勢いでドアが開けられた。

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