はじまり2

□確かに見覚えのある胸だ。
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「貴様らぁぁぁっ!!!静かに遊ぶことも出来んのかっ」


赤くなった顔面を押さえつつユグドラシルが天使達をどなりつける。



「お言葉ですがユグドラシル様、そのボールは私達のではございません」

「何…?」



チラと見てみると確かに天使達の手の中にもボールがある。


《としたらこれは…》



その時天使の一人が声をあらげた。



「ユグドラシル様、こちらに見覚えのある胸が走ってきます!!」

「胸!!?」



わざわざ人目をさけ悪条件の場所に来たのに、あえて人が来るということは

《そいつが持ち主か。……でも見覚えのある胸って…》



向こうから気づかれないよう岩かげからこっそりとのぞく。




「しいなさん、すいません」

「いいよいいよ。プレセアは戻ってな」






「「「……」」」


なるほど、確かに見覚えのある胸だ。



天使達は全員しいなの胸に舌うちをしている。




「ユグドラシル様、戦いますか??」

「そうだな……ん」



プレセアの後ろに小さな人影が見える。



「ミケ…!」

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