はじまり2
□私はセレスといいます
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INメルトキオ
「ロイド逹闘技場に行ったね。
じゃ私逹も買い物にいこ〜♪」
「あいよ」
「ミケは…行かないんですか??」
「ん、私は個人的な買い物に行ってきますよ☆
みんなはみんなで楽しんできて」
「ミケも気をつけていくのよ」
お財布をリボンにしまいながらゼロスの屋敷からでていく女性陣を見送る。
個人的な買い物とはもちろんお菓子。
《まーすぐ行って帰れば大丈夫だよね》
きらびやかな衣装を纏う女性の間をかけぬけ、リボンをたなびかせながら一気に階段を降りていく。
宿屋の角を曲がって少しすすめばそこはもう貧民街だ。
昼間だというのに暗い。
《う…この空気やっぱヤだな》
そうは思っても残念ながらお菓子屋はこのずっと奥だ。
止まっていた足を再び動かす。
《なんか視線感じる……別に私そんな高価なもの着てないよ》
それだけ伸び縮みする素材は何気に値段がはることをミケは知らない。
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