はじまり2
□私はセレスといいます
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野宿をした翌日、眠る仲間のもとからひとり抜け出す少女の姿があった。
『…どちらへ?』
「ユーのとこ。ちゃんと会って、この気持ちがなんなのか確かめる!!」
《ついでにセクハラ罪で殴ってやる》
クラブを2、3度振ってからリボンにしまいこむ。
葉っぱの間から見える空がまだ朝日はのぼってないとつげていた。
「よし、一足先にラスボス退治だっ」
そう言って意気込んで行ったミケだが
数分で帰ってきた。
「……燃やされたぜ、真っ黒にな。
チクショー、なんであんなに敵強いかなぁ!?」
『仮にもラスボスへと続く道ですし』
「うー天使先輩は攻撃はしてこないけど助けてもくれないし、こんなんじゃユーん所いけないではござらんか」
ボロボロの体をグミで癒しながらガクリと肩をおとす。
「…どうしよっかなー…ってもうみんな起きてるし!!」
野営地で仲間が動いているのを確認すると、服の泥を叩きパタパタとそちらへ走っていった。
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