はじまり
□バリバリ平気だよぉぉぉお!!?
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空を見上げた。
仲間が次々とレアバードで空にのぼっていく。
青い空、いつも見ていたそれとなんら変わらないように見えるのに…。
《私がこっちに来て…何日たったかな…??》
ふと頭にうかび指折り数えてみる。
「10日くらい…かな?」
《もう、そんなにたったんだ……》
ミケは気づかないうちに服の裾をギュッと握っていた。
「…何が10日??」
「っ!?ゼロス君!!…何でもなくて……えと、ほらほら、とばないの?」
ミケが必死に誤魔化すとゼロスは少し呆れたような顔をしてミケのオデコを指で弾いた。
「にゃ、?」
「なかなかミケちゃんが乗らないから俺様とべねぇんじゃん」
「お…」
先ほど誰がミケと一緒にレアバードに乗るかで、ゼロスが名乗りでていたのを思いだした。
《……そか。私ゼロス君のレアバードに乗る事になってたんだっけ》
弾かれたオデコをさすりながらレアバードの後部に立つ。
「あー駄目駄目。ミケちゃん力なさそうだからこっち♪」
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