はじまり
□バーサーカーなんて
1ページ/5ページ
祝☆ヒルダ姫無事救出。
「なんで救出のとこ省略されてるのかな?」
「そりゃ…ミケがあんだけ暴れたら…なあ??」
ロイドの体に無数の傷跡。それは敵からうけた怪我だけではないようだ。
リフィルから治癒術を受けながら苦笑するしかなかった。
「だってミケってば、味方ばっかにあてるんだもんね〜。威力が弱くてホントよかったよ」
「でも静電気は邪魔だったねぇ…髪がボサボサになっちまったよ」
「あぁ氷が背中に入ったときはどうしようかと思った…」
ニィと笑うジーニアスにしいなとリーガルが続けた。しいなは手で髪を押さえている。
「コラ。あなたたち、そのくらいにしておかないとミケが…」
「……カビ、生えてますね」
プレセアが指さした部屋の一角には、ジメジメした空気を背負ったミケが体育座りをしていた。
「「「うわー…」」」
.