はじまり
□ピッチリだそうです。
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「ん…寒……」
肌寒さを感じ目を開くと辺りは暗闇。
ぼんやりと目をこすり、もう一方の手ではだけていた布団を肩まであげた。
《あれ……私いつの間に寝たんだろ…?》
そう疑問に思いつつも眠気と寒気のせいで布団のなかで体を丸める。
《あー……あったかい…。てか今何時?》
再び目を開き辺りを見渡してみるが時計らしきものはない。
「……??」
《そいやみんなは…?》
暗闇を見渡しているうちに意識がハッキリしてきて今までの事を思い起こした。
《――――…確か、私…晩餐会で…》
「…………ここ、ほんとにドコだの…!?」
そう呟くなりバッとベッドからおり裸足のまま扉にむかう。
「っわッ!?まぶしっ」
ドアが開いたとたん眩い光が部屋にはいってきた。
「……暗いのはこの部屋だけだったんだ…?」
ドアから顔だけだして左右を見るが人はいない。
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