汝、専属メイドに任命す
□01.茶色の制服/**
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「じゃあ、制服渡すから」
そう言って、岡崎はデスクの引き出しをがらりと開いた。
「…え?制服?」
そうだよ、と言って岡崎は書類やら封筒やらの間からひとかたまりの衣類の入ったビニール袋を引っ張り出した。
それは、このお屋敷のメイド用の制服だった。
「…マジでこれ着んの?」
乱暴にそれを胸に押し付けられて、僕は思わず眉を寄せた。
「バカかおまえ…一刻も早く使えるようになんねーと解雇するぞ」
「えー…」
「ホラ、さっさと着替えてこい」
僕は隣の寝室へ続くドアへ押し込まれた。