□Freepoem
□月食
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闇に一つ光っていた月は
何時も神々しくて手に入らないものだと感じてた
「だって僕は闇だから。」
―月食
でも、手に入った。
ほんの少しの時間だった。
だけど
光は僕の手に落ちて…
呆気の無いほど簡単に
辺りから光を消し去った。
何所も彼処も
暗闇になった
何故だろう暗闇ばかりだと
自分が見えないんだ。
何でだろう?
光が消えれば
僕だけが残ると思っていたのに。
見えなくなっちゃった
何時しか光が完全に戻った時、
僕は僕が見えた気がした
僕が君に勝てる日なんか無いのかな。
だとしたら、賭けをしようよ。
僕がまた光を支配できて
そして僕だけが残るかどうか。
賭けをしよう。
欲しいモノは 絶対に
手に入れたくなるでしょ?
僕、欲深いから。