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□幸せを独占
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アンタに出逢えた幸せを
心で感じれる幸せを
全部、分かって欲しいンだ
*幸せを独占*
朝の陽射しが入る、暖かなベッドの上。その上でスパーダは静かに寝息を立てていた。
昨夜、ルカと一緒に話で盛り上がっていたら、いつの間にか夜中になってしまい寝付いたのは朝方だった。
だが、それも気にせず起こしに行くのは、アンジュの仕事。
「スパーダ君、朝よ?」
と、カーテンを開けて更に陽射しを入れてみるものスパーダは唸るだけで起きようとはしない……
「ふぅ、仕方無いわね」
一息付くとアンジュはスパーダの布団を剥ぎ取り、耳元にそっと「起きないとお仕置きするわよ?」と呟いた。
「お仕置きッ!?アンジュ、それって一体……っ、て何だよその顔?」
とスパーダが慌てて飛び起きれば、腰に手を当ててアンジュが何やらご立腹。
「スパーダ君って、こう言う単語には反応が早いのね」
「うッΣいいじゃねーかァ!!健全な男子足るものこう言うものだ!!」
とカバッと布団を奪うと、スパーダはアンジュを見詰める。それに気付いたアンジュは首を傾げながらもスパーダの布団を掴んだ。
「とりあえず、目を覚まして。皆ご飯食べてるわよ?」
だが、そう声を掛けてもスパーダは何やらそわそわした様子で項垂れている。
「なぁ、アンジュ……」
「…?どうしたの、スパーダ君?」
「ハグし…「駄目!いいから目を覚まして!」
ドスッ、とスパーダの顔に近くのクッションを投げつけると勢い良く、クッションはスパーダの顔に当たる。
「アンジュ!何すンだよ!」
「だ、だって///スパーダ君がスケベだから……」
顔を赤くしながら、そっぽを向くアンジュ。そんな姿に、スパーダはポカンと口を開いた。
旅の最初はこんな言葉、軽くスルーしてたのによォ…
「(ヤベェ…可愛いじゃねーか///!!)」
そんなアンジュの姿に、つい顔がニヤツクのを抑えられない。
こんなアンジュの姿、リカルドもアルベールも知らないだろう。
「よっと…」
―ふわっ、とアンジュの身体を抱き上げるとスパーダはニヤリと笑った。
「ひゃあ!//何するのスパーダ君!?」
予想通り、アンジュはそう言って顔を赤らめている。それが、こんなにも嬉しくて堪らないなんて…
「アンジュ、幸せってこう言う何気ない事だよなァ?」
「っ……///そうかも知れないわね」
なんて、微笑むアンジュの姿が可愛くて。
「このまま下行くかァ」
「っ!!お、降ろして!スパーダ君!!」
独占してしまうのは、俺の悪い癖。
END
ありがとうございました〜!展示が遅れて申し訳ありません…!楓様…!
なんてかわいいスパーダ…!!
そして…!聖女様!読んでニヤニヤしてしまいました…!
本当にありがとうございました!これからもよろしくお願いします〜!