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□ちょっと待ってよ雪男さん!
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「アメリカに行こう、兄さん」
今思い付いた、けれど思い詰めた様な表情で雪男は言った。
雪男は頭がいいからアメリカに留学でもしたいのだろうか。
いやしかし、頭の出来が悪い俺に何で誘ってくるんだ。
「は?何だよいきなり……つかアメリカってどうし……」
「いや、スペインでもいい。とにかく同性結婚出来る国に行こう」
何だ、留学じゃなくて結婚かぁ。
雪男もそんな年頃になったんだなぁ、同い年だし16歳だけど。
でもそっかー、結婚ね、結婚……結婚?!
「えぇええぇー!!?雪男、おま、結婚すんの?!誰と!」
てか同性婚って!
いや、俺は雪男が男を好きになっても嫌いになったりしないけどさ!
「そんなの兄さんに決まってるじゃないか!」
ちょっとkwsk教えてくれ。
「……は?……いや、俺達兄弟だし!第一、俺はそういう意味でお前を見れな……ちょ、鍵出すな!今から行くのかよぉお!?」
「勿論!それに……結婚してから好きになって貰って構わないから。僕は焦らないよ」
「思いっ切り焦ってるから!……っうわー!雪男、離せぇー!」
end
こんな感じの馬鹿な雪男→燐が好き。