家訓

□アレルヤ
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小さいころから起きるときも寝るときもいつも一緒だった。片時も離れたことは無かった
布団に潜り込んできて二人で熱を共用して、二人は一緒だった。

なのに

今はどうだろう

朝は顔を合わせる時間も無く
朝ごはんも食べずに家を出る。夜は夜中に帰ってくる
高校に行きながら、働くということは本当に大変なことなのだ。
わかっている、わかっている。
それでも心配で、心配で
体は大丈夫なのか
無理してないか

・・・僕を忘れてない?


久々に帰ってきたロックオンと刹那と、ご飯を食べる
今回言ってきた国の話を話してくれたり、あっという間に時間はすぎるのに
僕のよこには彼はいない


「・・・痩せたか?」

ふとソファに座っているとロックオンが声をかけてきた

「・・・少しね、そんなにわかるかな・・・」
「お前は小さいころか心配ごとがあると身体に出るな」

ぽんぽん。と頭をなでてくれるロックオンに頭を預ける

「心配ごとがあったら、言えよ?」

いつまでも甘えられないのはわかってるんだ、
それでも、、、


ねぇ、帰ってきて
僕に顔を見せて







3時間目の終わりをつける鐘がなる
このごろ授業をきちんと聴いていない気がする、お金を払ってくれるロックオンに申し訳ないとおもいながら席を立つと
視界が少し揺れる

「・・っ」

「大丈夫?」

「ソーマ・・・」

目の前に立っているきれいな髪を靡かせている女の子に心配されながら

大丈夫だよ、と言おうとすると
また視界が揺れ
今度は意識が遠のいていくのが分かった






気づくとそこはいつも自分が寝ている部屋で
あたりを見渡す

誰が連れてきてくれたんだろう

「ソーマ・・・のわけないか・・・」
あんなか弱い子が僕を運べるわけ無い、だったら先生だろうか?

考え込んでいると

「・・・ソーマとはあの白髪の女か?」

枕もとで声がして
ぱっとそちらを見る

「ティエリア・・・」

「・・・あの女か?」

「ソーマ・・・?うん、髪の長い白い髪の子だよ」

うなずくと
思い切り髪を捕まれティエリアの方向を向かされる

「っ痛。。。ッ」
「お前は・・・すきなのか、あの女を」

何をいっているのかさっぱり分からない
なんでそうなるのだろうか
彼女は両親をなくし
親がいない僕と同じだということを話してくれる、
大切な友達

それ以上でもそれ以下でもないのに

思い切り捕まれた髪の毛をまたグッとティエリアのほうに持っていかれたかと思うと
唇に暖かいものが触れた

驚いて目を見開くと
上唇をなめられティエリアの舌が入ってくる
どうしたの

どうしたの?

されるがまま数分が立ち
気づけば腰が抜けていた

「・・・やはり、もう少し離れなければいけなかったか」
「!?なんで!?」


「こんなことする弟の隣にまだいたいのか?」

あざ笑うように見るティエリアに
僕は愕然とする

この前刹那に言われたんだ
ティエリアをすきかって

僕は答えたよ?
愛してるって

ティエリアは僕のこと、兄弟としかみてないだろうから
この気持ちは迷惑だと思う

でも、
気持ちをそのままに分かれるのはいやだから
今は素直になるよ

「ティエリア・・・僕はきみのことを愛してる
嫌われてようと

愛してる」


瞬間僕の身体はベッドに沈み、
二度目のティエリアからのキスを受け入れていた


頭を固定され、
逃げようとは思わないけど
呼吸がうまくできなくて逃げ腰になる

「アレルヤ・・・
こういう意味で、俺のことが好きか?」
「・・・うん、好き。愛してる」

合図のようにまたキスが始まる

ねぇティエリア、
きみは僕のことが好きなの?

冗談でもいいから
好きと言って欲しい

愛してるなんて求めない



END


・・・口下手なティエリアさんは人に求めるだけ求めて一言たりません、
少々くっつくまで時間が必要ぽいですorz

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