OOLESS(Long ss)

□天然2
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まったく

煩いったらない

くだらなすぎて
読む本も頭に入らない

あぁ

やってられない

横に座るアレルヤは暇なのか尻尾を舐め始めた

アレルヤと刹那は耳落ちしてないから
何回か猫じゃないんだからと叱咤したが
どうやら癖のようだ
直る気配が無い

船内でやるぶんにはいいが地上でやるには些か問題がある
はぁと溜息が漏れる

しかも次第にロックオンと刹那の話し声がでっかくなり
本も何もあったもんじゃない

「五月蝿い」

ふと口にしてしまったがそのまま部屋を出た



廊下に出てまた溜息をつく

「どうしたの?溜息なんかついて」

「スメラギさん…なんでもありませんよ」

ふふっと笑うスメラギさんに少し眉間に皺を寄せながら話しを聞く

「健全な青少年が
耳落ちの意味と仕方が解らないってかなり大問題だと思うのよ」
「俺は耳落ちしてます」

きょとんとした顔をして

「解ってるわ、アレルヤのことよ、そのことを悩んでいるのかと思ったわ」
「何故俺がそんなことで…」
「…意外に鈍感さんなのね」
何が言いたいのか解らない
本当

疲れる


「解らないならいいわ、明日任務だから身体をゆっくり休めておいてね」

言うとすぐに踵を返したスメラギさんの背中を見送ると
自分が本を忘れたことに気付いた


シュンとドアがひらくと
先程自分が座っていた場所にロックオンがいてアレルヤと話しているようだった

気にせず本をとると


「アレルヤー・・・」
「ん?」

「俺が耳、落としてやろうか?」
「え・・・?」

『バキッ』『ゴス!』

「いてぇーーーー!!!」

何考えているんだこいつは

意味も分からないイライラに
持った本をロックオンの顔に強打した。

アレルヤにいたっては何を言われたのかも解らないように
キョトンとした顔でボサっとしている
思わずその手を引いて
部屋を出てしまった。

「どっどうしたの?ティエリア?」

どうしたもこうしたも・・・

ため息が出そうだ

部屋の中からは

『・・・ティエリア、スゴイオコッテル、セツナモ、オコッテル!
アレルヤ・・ワカッテナイ・・・』

ハロ・・・
本当、ロボットの方がいささか能力高いのではないかと疑ってしまう



END


だんだんアレルヤが唯のボケになってきました(死)
しかも苦労人になってきてるティエリアさん・・・
ご愁傷様です・・・(チーン)

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