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□「膝枕」 31000hitキリリク小説
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「清雅、膝枕してあげるわ」
そう自分の膝をポンと叩き、突然妙なことを秀麗に言われた清雅は眉をひそめた。
「何だ?いきなり気色悪いぜ」
「気色悪いって失礼ね!あんた最近寝てないじゃないの。だから少しでも休ませてあげるって言ったのよ」
「仕事だ」
「往生際が悪いわね。そんな目に隈を作って。優秀な監察御史の清雅さん、目に隈を作って仕事に追われるなんてガラに合わなさすぎて超格好いいわよ、おほほほ」
「・・・・おい」
「ホラ、わかったらさっさと寝る!!」
そう言って秀麗は清雅の頭を膝に無理やりのせた。
「襲われても文句無し言うなよ」
最後の悪あがきに言ってみる。
「はいはい。その瞬間大声あげるから心配しなくていいわよ。静蘭と燕青一気に駆けつけて来るから」
清雅は舌打ちをする。
秀麗命的な2人は確かに厄介だと思った。
こうなったら意地でも寝ないと覚悟したが、連日の仕事の疲れには勝てず、あっさり眠りに落ちてしまった。