頂き物
□『堕』―堕ちゆく天使〜それは、紅い秘密〜―
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暗いその室に、主が漸く灯を燈した。
すると寝台に腰をおろしている少女の姿がハッキリと映し出された。
「ごめんよ、君をこんな所に閉じ込めて…」
「…いいんです、そんな事、気にしないで下さい。
私は、こうやって二人一緒に居られればそれだけで幸せなのです…」
そっと、少女は主の手を握り締めた。
「…!!私は、君が生まれた時、天使が舞い降りたと思ったよ」
「て、天使ですか?///」
恥ずかしそうにする少女は本当に愛くるしい。
今、自分が少女に向けている愛は、いつの間にか狂ってしまった。